記憶を失いし書の主
少女は出逢った。記憶喪失の少年に。
少年は知った。少女が孤独に震えていることを。
少年は記憶ではなく温かさを求め、少女は生ではなく家族を求めた。
出逢ったことは偶然でも、やがてそれは必然へと変わりゆく。
何故なら、それらはやはり彼らが真に望んだもので、何もかもが少年にとっては必然であり運命だったのだから……。
【記憶を失いし書の主】
始まります。
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