Live

□4
2ページ/4ページ








1つ2つ注意事項を言い聞かせ、ハーレーに乗せると自分も跨がる
少し噴かせてやれば後ろのガキは嬉しそうな声を上げた





「じゃああんまスピードは出さねェから大丈夫だとは思うけど絶対俺から手ェ離すなよ?」


無言で頷き背中に張り付く梵天丸

ちっせェなぁと思いつつもバイクを噴かせ前に進ませた

時々後ろから聞こえる歓喜の声が面白くてしかたがないのは黙っておこう





























「はーいやって来ました、ショッピングセンター。どんどんぱふぱふー」

「城?」

「まァある意味城だな、なんでもあるし。正確にはたくさんの店の塊だ」



あんまり変なことを教えるとまずいとは思いつつ適当に説明






「ん」

「……?」

「手」

「……?」

「てめェちっちぇェから見えなくなる。探すのもめんどくせーし手繋ぐぞ」

「……」

「んな明らかに嫌な顔すんなよ…」




どう見ても嫌ですと言わんばかりの顔をしいてる梵天丸を無視して手を掴むと歩き出した

今度は梵天丸の歩調に合わせて





中に入ると梵天丸には未知の世界でキョロキョロ見回しながらあっちに行ったりこっちに行ったり
駐車場で手を掴んどいて正解だった




「まずは服やらなんやらだな」


だったら目指すは3階服売り場

しかしこう目移りしている梵天丸をどうやって連れて行こうか

梵天丸がうろちょろする中少ない脳みそでひたすら考えた





次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ