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「たーつまるっ」
「ミャーン」
「えへへー」
「梵、龍丸と遊ぶのは勉強してからだ」
最近家族になったばかりの真っ白な子猫、龍丸を抱き上げ梵天丸に英語の教材を差し出した
「えーっ」
「高平家の家訓はやるなら最後までやる
梵が自分でするって決めたのに最後までやらねーのはその場限りの我儘になっちまうぞ。なァ龍丸?」
「ミャーン!」
「龍丸っ?!ぼくと春どっちな味方なの?!」
デスクワークする傍ら英語の教材とにらめっこする梵天丸
好きなものは好きなのかやり始めたらすっかり熱中している
ふと時計を見ると１５時を少し回った所で、すっかり梵天丸のおやつの時間を忘れていた
席を立ち梵天丸のおやつを取りに
キッチンへ
冷蔵庫の中に眠る朝作ったティラミス
良い出来にテンションも自然と上がる
不意に後ろから鈴の音が聞こえ振り向くと白い尻尾をひらひらさせて春をじっと龍丸が見ていた
「ん?どした龍丸」
足元に擦り寄ってくる龍丸は何処か忙しない
「お前梵に遊んで欲しいんだろ?もう勉強は終わるからもうちょい待ってろちび竜」
子竜とちび竜…
なかなか良いコンビではないのかと笑みが漏れた
「たーつまるっ」
「ミャーン」
「たーつまるっ」
「ミャーン!」
「馬鹿やってないでさっさと食べて遊んでやれよ、梵」
チリンチリンと鈴が鳴る
青い首輪は梵天丸チョイス
(春も一緒に遊ぼ!)
I hope to be sunny tomorrow!
20090724