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ミルクたっぷりフワフワパンケーキ〜…


とか大の大人が言っても可愛くもねェな





「よーし…流石俺だ」


フワフワに焼き上げたパンケーキを可愛らしい子ども用の皿に乗せてメイプルシロップをかけ、まだ温かい内に星形に切ったバターを乗せる

朝っぱらから何故こんなに手の込んだ事しなきゃならないんだ…と思いつつもペンションを経営している故に料理は一回やりだすと手を込まないわけにはいかない様になってしまう
馬鹿だなー…と溜め息を吐きつつ皿を持った方の手で器用にフォークとナイフを持ち違う方にホットミルクを持って2階に上がっていく


見晴らしの良い端の部屋の前まで行くと、足でドアノブを回しズカズカと我が物顔で中に入って行った


※足でドアノブを開けるなんて事はしてはいけません










「おはよークソガキ」


さぁ食えと言わんばかりにテーブルにパンケーキを置き、布団をひっぺがす


「起きてんの知ってんだからな」

「……………!」

「冷えねェうちに食っちまえ」



首根っこひっ掴むとひょいっと持ち上げイスに座らせ、自分も向かいのイスに座りテーブルに肘をついて手に顎を乗せて様子を見ているとパンケーキの甘い匂いに目をキラキラさせていた

ただそれからパンケーキに手をつける事なくガン見している子どもの口からは軽くよだれが垂れているのが見える



「食わねェーの?」

「………………」

「………………」

「………………」

「………………」

「……………どうやって…使うんだ……?」




おずおずと聞いてきて指差したのは
フォークとナイフ

まじでかと思いつつも持ち方から食べ方までレクチャーしてやり、今は嬉しそうに口の周りをメイプルシロップでべちゃべちゃにして食べている




さっと席を立って1階まで降りていきタオルを濡らして部屋へ戻ると子どもには結構な量があったと思うパンケーキが綺麗さっぱりなくなっていた


「美味かったか?」



プイッとそっぽ向かれたが美味かったって事だろうから良しとしようか






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