N A R U T O
□花より団子。
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春がやってきた。
もう、オレが里を抜けてから何年も経ったように感じる。
時々思い出す。
木の葉の仲間、ナルトやサクラ。
でも一番は・・・兄、イタチの事。
今どうしているのだろう。
そんな想いが、オレの頭を通り抜けていった。
それから・・・オレは無意識にある場所へ向かっていた。
昔・・・よく兄貴と行った場所。
大きな桜の木の下。
そこで、よく一緒に団子を食べた。
まぁ、食べたと言うか、無理やり食わされたんだけど・・・。
今はきっと、桜も満開の頃だろう。
アイツがいるかもわからないのに・・・。
どうして人は、会いたい人間がいないとわかっていてもその人がいつか来ると信じ待っているのだろう。
自分ではそう思っていても、俺の脚は進み続けた。
1つの期待を抱いて・・・。