世界が変わる瞬間.book

□第零話【猿が人間より賢かったら...】
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もし・・・





もし猿が人間より賢かったら・・・


猿を見せ物にする人間は居なかったのか?



犬が人間より賢かったら・・・


犬を売る人間は居なかったのか?



猫が人間より賢かったら・・・


猫を捨てる人間は居なかったのか?



人間より他の生物が


人間より賢かったら・・・


こんなにのんびりと暮らしている人間は


居ナカッタノカ?



人間がある映画を見た


猿が人間を躾ている


そして人間が言った事


酷い・・・


酷い?何故?


何故酷い?


それは今まで……


人間が猿にしてきた事ではないか


それが酷いなら


人間の私達も同じような物


酷いんだ


人間は酷いんだ・・・


ねぇ…


ねぇどうして…


こんな酷い物が


産まれてしまったんだろう


人間は・・・


その僕達はどうして?


どうして・・・


ボクタチハ産マレテシマッタンダロウ...




それは全て…


人間が嫌いな人間の私が考える


叶わぬ願いにすぎなかった・・・





世界が

わる
瞬間



平成ニ一年二月十六日


 

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