AAA〜トリプルA〜
□第五話:僕と焔とお姉様
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「先ほどは大変失礼いたしました。焔を止めるにはあの方法しかなくて…。麻木様を傷つけてしまいました…。どうお詫び申してよいのやら…」
どうやら先ほどの、興味ない発言は、焔を止めるだけのものだったらしい。僕はなんだか安心した。
しかし、本当に申し訳なさそうにしているセレスお姉様…。
「いいですよ。気にしなくて」
「しかし・・・」とセレスお姉様は悲しそうな表情をする。
「それじゃぁ、今度一緒にお茶しましょう。今日みたいに。どうですか?」
「それはいいご提案ですね!」と両手を合わせて喜ぶセレスお姉様。僕の胸は再び大きく鼓動を打った。
「それでは行ってきます!!」
僕は元気よく焔の後ろを追いかけた。