ボカロどりーむ

□夏と砂の城
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「マスター!海行きたい!」

「お願いします、マスタぁ」



リンとレンは朝からそんなことを言い出して、両手を引っ張ってくる

今の私は海に入れるような状態でないというのに

リンはじっと視線送ってくるし、レンは甘えた表情でこちらを見上げる

後ろではミクからの期待の視線が絶えない


甘い自分がほとほと嫌になる




「…じゃー…いいよ、行こっか」

「やったー!」

「よっしゃ!やったな、リン!」

「うん!ミク姉、水着水着!」

「あいあいさー!メイコ姉のぶんもだね!」



2人ははしゃぎながら水着の用意をしに向こうに行ってしまった

本当に楽しそうだ


騒がしかったのかカイトが様子をみにやってきた

半分ぐらい食べた棒アイスを片手に握っていた



「どうしたんですか?」

「今から海行くんだぜ!」


ぽかんとカイトは口をあけた

数秒たってからようやく理解したようだ



「マスター!僕も位っていいんですよね!?」

「ああ、うん。みんなで行こうと思ってるけど」



カイトも海に行くと聞いてはしゃぎだした


そうか、みんな海行くの初めてなんだっけ





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