小説

□今更ですが、不器用な二人
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「あーれれ、土方さん、こんなとこで何やってるんですかィ?」

俺がたまの休日に公園でのんびりと煙草を吸ってベンチに座っていると、前から黒い影がいつの間にかに迫っていた。

「あ?別にいいだろ、外の空気吸いがてらの喫煙だ。」

「それじゃあ結局煙草で肺汚すのには変わりねーや。」

「ククッ、確かになァ」

「おや、機嫌がいいようで。」

自然と総悟は隣に座る。

「平日にこうもゆったりとしてると無職の気分でさァ。」
「いや、お前今勤務時間のはずなんだけど」
「たまにはいいですね、こういうのも。」
「オメーはいつもだろ!」

俺が怒鳴ると総悟はひょいとベンチから立ち上がった。

「やっぱそうこなくっちゃねィ」

「?」

俺に振り返った総悟の髪が太陽を浴びてきらめいた。
不覚にもきれいだなあ、なんて思わされた。
僅かだが胸が高鳴ったのもわかった。




「つまりアンタは眉間に皺寄せてんのがお似合いってことでさァ。」

「チッ、可愛くねーやつ」



今更ですが、
不器用な二人


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