小説
□知らぬが仏
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俺は今日、決心した。
沖田隊長にこの愛を告げようと!
「あ、あの、沖田隊長!」
「なんですかィ?山崎。」
「あの、俺…沖田隊長のこと…」
言うぞ、言うんだ
「すすすす、寿司屋に連れていきたいんですけど!」
しまったぁあああ!
やはり失敗してしまった!
「いいですぜ?山崎のおごりなら。」
あれ?でもこれってデート?
何も今言わずともそれからでも…。
「はい!俺のおごりです!」
ここは少々財布に痛くても我慢するしかないだろう。
「じゃあ今夜頼みますぜ。高くつくからな。じゃ」
と手を軽く上げて背を見せる沖田隊長。
もしかしたら俺にしてはよくやったかも。
しかし、山崎は知らなかった。
「土方さん」
「なんだ、総悟。」
「今日何でも山崎が寿司をおごってくれるらしいんで一緒にどうですかィ?」
「山崎にしては気前いいじゃねェか。俺も行く。近藤さんも誘っとくか。」
「それじゃあ近藤さんにも伝えときやす。」
このような事態に発展していたことを。
(早く夜が来ないかなあ…)
。о○。о○
知れば地獄。
ドンマイ山崎。