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□not peep
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「あ、おかえりー。ねぇどこに隠したのよ私の問診表」
会議から帰ってきたクラサメに声を掛けながら手はガサ入れに忙しい。
〇〇を来させる理由付けに問診表を隠す事を思い付いたのはあの短い間のはず。
だからそこまで凝った場所ではないはずなのだが一体どこに。見当たらない。
「一人で先に出来るトコしとこうと思ったのに。ねぇってばクラサいたたたた!痛いッ痛いからー!」
「喧しい。そこに座れ。」
〇〇の耳を掴んでソファーの前まで引っ張っていくと、クラサメ自身はソファーに座る。
「何すんの!?ホンット痛かったんだけど!!」
涙目で耳を押さえる〇〇にクラサメは冷ややかな目線を送る。
「お前...生徒に何させてんだ?」
抗議していた〇〇はそのままの体勢で硬直する。
「...あれ?バレちゃってるカンジ?」
「バレバレだ。部屋に帰ってきたとき言ったろ。誰かいるのか、って」
だが〇〇はシラを切った。
それも見抜いた上で泳がせていたのだが。
「あのそのそれには深いワケが」
「人の部屋に生徒を隠れさせておいて、なんの理由があるってんだろうな?」
納得出来る大層な理由を聞かせてもらおうか。
そう言って尊大に脚を組むクラサメの前で、〇〇は冷や汗をかきながら正座するしかなかった。
ーーーーーー
ばれてーら。