Main


□Fight club 3
1ページ/17ページ





 前回の勢揃いから7日後。


 今日もクラサメ・スサヤは苛立っていた。


 カオンさんはどこですか?


 入ってくるなり挨拶もそこそこにビャクヤに問い掛けた〇〇。


 いつもの部屋ー。


 そういう答えを得て退室。

 10秒弱の出来事。


「ッ!」


 腕に掛かる負荷が増した。

 競り勝てないと踏んだクラサメは擦り足で身体をずらし、拮抗を崩す。

 跳び退いて再び剣を構えたときには眼前に迫る金色。


 振り下ろされる大剣をぎりぎり鍔元で受けるのがやっとだった。


 なんだ?増したんだが!!


 今までも厳しいところを突いてきていたユヒカではあったが。


 冷や汗が伝う。


 ヒユカは聞いても言葉をくれない人間。


 わかってはいたがそれでも教えが欲しくて聞いてみた事があり、頂けたのは冷ややかな一瞥と短い一言。


 今忙しい。


 …食事中だったのがいけなかったのか。


 脱力はしつつも、なにぶん自分は教えを乞う身。

 上長に合わせるのが筋だ。


 自分的に時を選び再び聞いてみたが、頂けたのは更に冷ややかな一瞥と更に短い一言。


 くどい。


 …身に染みている。



 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ