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□Fight club 3
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前回の勢揃いから7日後。
今日もクラサメ・スサヤは苛立っていた。
カオンさんはどこですか?
入ってくるなり挨拶もそこそこにビャクヤに問い掛けた〇〇。
いつもの部屋ー。
そういう答えを得て退室。
10秒弱の出来事。
「ッ!」
腕に掛かる負荷が増した。
競り勝てないと踏んだクラサメは擦り足で身体をずらし、拮抗を崩す。
跳び退いて再び剣を構えたときには眼前に迫る金色。
振り下ろされる大剣をぎりぎり鍔元で受けるのがやっとだった。
なんだ?増したんだが!!
今までも厳しいところを突いてきていたユヒカではあったが。
冷や汗が伝う。
ヒユカは聞いても言葉をくれない人間。
わかってはいたがそれでも教えが欲しくて聞いてみた事があり、頂けたのは冷ややかな一瞥と短い一言。
今忙しい。
…食事中だったのがいけなかったのか。
脱力はしつつも、なにぶん自分は教えを乞う身。
上長に合わせるのが筋だ。
自分的に時を選び再び聞いてみたが、頂けたのは更に冷ややかな一瞥と更に短い一言。
くどい。
…身に染みている。