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□おかえり 中編
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「ユヒカさんが大剣使い。派手な誘導が多め。大食漢。ビャクヤさんがワイヤー使い。隠密が得意。...恋人多数。カオンさんは鉄扇使い。四大属性を自在に操るオールラウンダー。それぞれコードネームが、ボス、ヘッド、マスター。...合ってる?」
 
「補足として、全員大酒呑み。」
 
 
 生真面目にクラサメの補足まで書き足す〇〇。
 
 
「覚える事がいっぱい。久々だな」
 
「新任だからな」
 
「頑張ります」
 
 
 テーブル向かいにいるクラサメに微笑みかけた〇〇は、再びびっちり文字が書かれた用紙に目を向けた。
 
 
 〇〇が配属された四天王のスクリプター。
 
 
 スクリプターとは記録係を示す言葉だが、〇〇の仕事はそれだけではない。
 
 
 4人共が同じ任務に当たる際、タワーとして連携の要となる役割も熟さねばならない。
 
 
 バディでの任務では他の一人がその役割を担っているが、4人全員で事に当たるとどうしてもそのポジションが欠ける。
 
 
 魔導院に残す記録も後日の報告書のみ。
 
 ユヒカとビャクヤは大雑把な性格だから、それを作成するのはもっぱらカオンかクラサメだ。
 
 
 記録係と聞けば危険は無いように思えるが、四天王と共に戦地に赴く。
 
 
 四天王のスクリプター。
 
 
 それでも。
 
 
 クラサメと共に居たいと望む〇〇が希望して配属となったポジションだった。
 
 
 
 
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