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□peep into sideー0
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「エイトはどう思うよ。あの野郎、デレデレしてると思うか?」
「なんでオレに振るんだ...」
ため息を零したエイトは壁にもたれ掛かった。
「サイスと同じでアタシもわっかんないんだよねー。顔は、まあ整ってるし、エリートだけど。一緒に居て楽しいと思う?」
アレと。
そう肩を竦めるケイトは〇〇の感覚が全く理解できないようだ。
「デレデレ隊長見たいな〜」
「シンクの言葉じゃないけど、にゃんにゃんクラサメ...ぷふっ」
笑いながら、もうちょっと、とケイトが扉を開けた。
「おいバレるって。顔は無理だ。見れないぞ。...何やってんだナイン」
「イイベッドだなって思ってよ。ふっかふかだぜオイ」
腰を降ろして弾んでいたナインはおもむろに横になった。
「やめとけナイン」
「アァ?別にいいじゃねーか」
「隊長の、ベッドだぞ」
「だから何だってんだ?」
「そうそう。降りといた方がいいかもね〜」
「なんでだっつの」
上体は起こしたものの、ナインは意味がわからないといった風に眉を寄せた。
「あいつの、ベッド。」
「〇〇が彼女で、お泊まりもしてるって言ってたし?」
「まさかゲストルームで寝かさないでしょ。一緒に寝てるんじゃな〜い?」
「そりゃそーだろうな。んで?だから?」
ここまで言って伝わらない鈍いナインに4人はため息をついた。
そして何故かナインはオレを見た。
他の3人もオレを見ていた。
...オレに言えってか!?
「その...大人の恋人が二人で一緒に寝るって事は...わかるだろ」
「アァ?なんだよわかんねぇよハッキリ言えコラァ」
「...その...なんだ...」
...にゃんにゃん...。
ぽそぽそと言いにくそうに、エイトはシンクの言葉を借りた。
伝わったのか伝わらなかったのか、とりあえずナインはベッドからは降りてくれた。