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□Fight club 4
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「クラ子?大丈夫?眩暈?」
それを引き起こした本人に心配される始末。
全く気付いていないんだろうかこの人達は...。
我が強すぎる。
自分の立ち位置が未だにわからない。
真に加わるためには、実力は勿論だがこれに勝る思考回路が必要なのではないか。
前任であるスノウ。四天王のキャプ。
どう舵を取っていたのだろうか。
知りたい。切実に。
何故死んだと、恨めしく思うと同時に、これを捌いていたのならと思うと尊敬の念すら抱くようになった。
出来るなら会ってみたい人の五指には確実に入る。
「クラ子ー?」
ボケ...ではないだろうが、真っ先にそういう考えを思い付けない今の自分には突っ込みを入れるくらいしか出来ない。
「カオンさん。」
「ん?」
呼ばれたカオンは、なぁにぃ〜?と緩くクラサメの方に顔を向ける。
「その句、成立しませんから。気のせいです。幻聴です。だって鳴いてないんですから。」
「聞こえるよ、心の耳でさ」
「心の眼というのは存じてますが耳は聞いた事がありません。絶対気のせいです。」
「そうかな〜?」
「そうです。ええ。そうです。」
ぷー、と息を吐きながら柔軟を始めたカオン。
次は、ビャクヤ。