Treasure

□physicalcontact inlove
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貴方は誰にでも優しくて、人懐っこい人だから。


私だけにする過剰なスキンシップも親愛の証だと思っていた。


…例え仲間としての好意であっても、すごくすごく嬉しかったの…。
自分だけが貴方にとって特別な存在みたいで、本当に嬉しかったのに………。


――あの子を見る貴方の目が、脳裏に焼き付いて離れない。



physicalcontact inlove



いつもトレーニングが終わる頃、ラビ君がお疲れ!と笑顔で迎えに来てくれていた。
でも今日はどこにもラビ君の姿が見えなくて、私はがっくりと肩を落として自室へと向かった。

今日は調べ物でもあって書庫に行ってるのかしら…?着替えたらお茶を持って見にいってみようかしら…!

たまに急な調べ物ができて、ラビ君は書庫に籠もっていたりするから、私は何の疑いもなくそんなことを考えていた。
通路の角を曲がると、遠く離れた位置にラビ君を見つけて、私は嬉しくなって彼へと駆け寄る。

「ラ…」

「あはは!やだ、ラビったら!」

後数メートルという所で彼の名を呼びかけると、かわいらしい女の子の声が聞こえてきた。

…この声はリナリーちゃん…?



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