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□恋愛の鉄則
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「もう泣かないでってば」
「もう泣いてないわ」
「そのだくだく流れてるのは何なのよ」
「……よだれが…」
「……せめて汗にしなさいよ」


大喧嘩、というか、あたしの一方的なヒスの後。
暑い暑いと言ってお風呂はとっくにすませていたけれど、夜通し人を巻き込んでの喧嘩のせいでまた暑くなってしまって。
あたしたちは二人して甲板に出て涼んでた。

「ねえロビン、
 手、つないでもいい?」
「ウソップが一人で気まずい思いをするのを気にしないのなら」
「ああ、そういえば今日あいつが見張りかー。いいのいいの。気にしない」
「……はい」
「いやいや、ハナの手出されても……」
「ふふ、暑いから汗ばんだら恥ずかしいなって思ったの」
「いいの。あたしはこっちじゃなきゃ嫌なの」
「はいはい」

すっかり、いつもの調子に戻っちゃったロビンにちょっと未練はあったけど。
でも、仲直りできてよかったな。
ほんと。
死ぬかと思ったもん。
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