clap ss

□3.ナミロビナミ
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ミルク色した、円筒状の細長い、棒アイス。

それを赤い舌が、根本から上へと舐め上げる。


「あんた、凶悪にイヤらしいんだけど」


おやつ時。
アイスが出て。
サンジくんに、きっと他意はないんだろうけど。
私は、やめといた。
だってこれは・・・


・・・これは、見せ物だわ。


ロビンは、何でもない顔をして、アイスを舐める。
おいしそうに、下から上へ。こぼれおちそうなところも舐め取って。

私が見ているのを、感じ取って、上目使いで、こちらを見る。


うわ、ロビン・・・


ごくり、と喉が鳴る。
なんだか、体が熱い。
暑さのせい、だけじゃない。
火照る。


この舌は、私の体を這った舌。
フラッシュバックが、襲ってくる。
その舌が、そういう時、どういう動きをするのか、とか。
瞳をつぶって、それに耐えた。


ふと、目を開けると、サンジくんも食い入るように見つめている。


目が合って、共犯者の笑みを交わした。



「美味しいわよ・・・。ナミちゃんも食べたらいいのに」



そう言って、またぺろりと舌を出して、舐める。



こんな暑い中、甲板で、太陽の下なのに。

昼間なのに。明るいのに。なんで・・・




もう、かじって食べてしまったらいい。そう思った。




・・・補足あとがき。

ナミちゃん、女ですから生えてません。
舌に反応してるだけ、という事でひとつよろ。
サンジくんは、まんま棒に反応(殴


夏だからこそのネタ。

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