ナミロビ
□ナミロビ+ウソ
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ノックもなく、突然、女部屋のドアが開いた。
そして、響く声。
「なあ、ナミいるかぁ?・・・っと、ロビン?」
その声の主・・・ウソップが、固まった。
「あ、・・・ありがとうございました!」
お礼を言われる。
それもそのはず、今の私は、あられもない恰好をしていた。
ミニスカートはそのままで、上半身半裸で、ブラのホックをはずしたところだった。
「・・・あ」
「ごめん、ちょっと頭冷やしてくるっ!」
ダッシュで、ウソップは部屋を出ていく。
「あら、ナミちゃんに用事は・・・なんだったのかしら?」
見せても、減るものでないし。
別に露出狂というわけではないロビンではあったが、特に上半身を隠すという事をせず、そのままの格好で、ウソップの出て行ったドアを見つめた。
すると、すぐナミが部屋に戻ってきた。
ドアを開けながら、外の様子をうかがっている。
「なんか、すぐそこでウソップに会ったけど・・・なんか変だった。なんかあったの?」
言いながら、ナミは中に目を向けた。
丸くなる目。
震えるこぶし。
そして顔がだんだんと赤くなっていく。
「〜〜〜・・・ロビン!!アンタッあいつに見せたの?」
怒髪天を衝く勢いで、ものすごく怒られた。
理由なんて、大体想像がつくけど。
「不可抗力で、仕方なく、ね」
手で胸を隠しながら、肩をすくめて、苦笑してみせる。
「もう、不可抗力でもなんでも、私以外には絶対、見せたりしちゃダメ!駄目だからね!!」
「事故のような、ものだし」
「事故だったら、笑って許せるって?そんなわけないでしょ!!ロビンは私のものなんだから」
ナミは、手近にあった上掛けを取り、ロビンにはおらせた。
と思いきや、すぐ上掛けを取り去った。
「ていうか、ウソップだけ見て、私が見ないって手はないわ。・・・見せて!」
胸元をはだけられ、ブラを取られた。
両手首を、手によって戒められて。
そしてまじまじと見つめてくる。
いたたまれない。
恥ずかしい。
相手がナミちゃんってだけで、こんなに違う。
どうしていいのか、わからなくなる。
「ナミちゃん・・・いつも見てるじゃない・・・」
赤いだろう顔を見せたくなくて、そっぽを向く。
「いいからっ。見たいものは、見たいの!」
胸を見つめていた瞳が、きらりと輝く。
悪い予感。
案の定、それは当たっていた。
胸の先端を、柔らかい舌で触れられた。
舌は光る跡をひいて、乳房の上で放射線を描く。
震えだすからだを、理性で抑えて、つぶやいた。
「ねぇ。見るだけじゃなかったの?」
「ちょっとくらい、いいじゃない」
言って、愛撫を再開しようとする。
それをハナの手で、さえぎった。
「ナミちゃん、しつこいから厭」
「しつこくて結構。しつこくしなけりゃ、ロビンだって落とせてないし」
ハナの手で口を押さえてみたものの、効力なし。
舌は、今度は、ハナの手の指を舐めはじめた。
指と指の間をたどり、根本から、先端へと、柔らかい舌が這ってゆく。
先端を甘く噛み、また根本へと戻る。
くりかえし、くりかえし、された。
甘くため息をついてしまいそうになるのを、仕方ないという感じにごまかして。
「・・・そういえば、ウソップの用事ってなんだったのかしら・・・」
話題を変えた。
「話を聞け。ってウソップの制裁がまだだったわね・・・ちょっと行ってくるっ」
ナミが、思い出したかのように、ぱんっと手を打つ。
ありがとう。
助かった、と思った。
ちょっと、ほんとうに限界だった。
歯止めが利かなくなる。
理性が飛んじゃう。
・・・別に、いいんだけど。ナミちゃんだから。
でも昨日もしたし。
たまにはお休みの日もないと、ね。
飽きられないように。
手を離してくれたのは、ナミちゃんのやさしさだと思った。
「一発、殴ってくるから」
ナミは白い歯を見せて、にっと笑った。
「加減してあげてね。わざとじゃなかったんだから」
手をひらひらと振って、送り出そうとしたら、不意討ちで頬にキスされた。
「続きは、あとでね」
赤くなって、頷いた。
そうすることしか、できなかったから。