ナミロビ
□サンナミロビ
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「サンジくん・・・や・・・あ・・・」
食糧庫の中から、声が聞こえる。
リンゴを取りにきたロビンは、食糧庫に一歩入るなり、それを耳にした。
とたんに、目があう。
ナミとサンジがそこにはいた。
奥の暗がりだが、夜目がきくロビンには見えた。
ふたりのあられもない恰好が。
ちょっと考え、
「えっと。リンゴが食べたくて・・・冷蔵庫になかったから」
律儀に理由を述べ、そして
「お邪魔だったみたいね。・・・ごめんなさい。続けて?」
謝り、続きを促した。
立ち去る気配はない。リンゴを探す気なのだろうか?
硬直していたナミとサンジだったが、すぐに目くばせをしあうと、ナミは裸に近い恰好のまま、ロビンに近づいていった。
ナミはロビンの前に立ち、招くように手を伸ばした。
「ね、よかったら、まざらない?」
「え?」
「ロビンは、性欲・・・ないの?」
「は?」
「ねえ、いつも、ひとりでしてるの?」
誘い、と質問に次ぐ質問。
瞳をのぞきこまれた。
目をそらして、考える。
この船には、性のにおいがない。
今までが今までだったので、過去相手に事欠かなかったが、現在ひとり身で。
この仲間には、そういったものを求める気はなかった。
ひとりで処理している。
ただ、肯定するのがイヤで、黙った。
ナミが見透かしたように、ロビンの体に腕をまわし、キスしながら、背中を撫であげた。
「は・・・ぁ・・・」
すぐに反応する、自分の体がうらめしい。
そう自分に腹を立て、やつあたりのごとく、相手をにらむ。
「そんな潤んだ目でにらんでもダメだって。顔に書いてあるし。」
してほしいって。
ナミは笑いながら、左足をロビンの足の間に入れて、すりつける。
「ほら、ココとか触られると、気持ちいいでしょ?」
「・・・・ん」
ついでとばかり、胸元に手を差し入れられた。
「ココとか、ね?」
「・・・・」
さらり、と自然に腰に触れる手に、ロビンは息をつまらせ、びくっと体を震わせた。
「言ってるコト、わかるでしょ?」
「・・・わかるけど」
服の上から、肌をなぞられるたび、震えるような吐息がもれる。
「初めてじゃないでしょ?だったら、いいじゃない」
「そう・・・、ね」
抵抗する気があったら、最初にもっと抵抗していた。
そんなに、私は、飢えていたのか。
あきらめに似た境地で、その手を取った。
「じゃあ、もっと奥に来て?そこは、明るいから」
ロビンの手を引き、ナミは元いた、サンジの待つ場所へ移動した。
様子を見ていたサンジが、声をかける。
「ロビンちゃん・・・。いいの?」
「いいわ。長いものには巻かれろというし」
「長いものって私たちのコト?うん、巻かれとけ。じゃない、抱かれとけ、ってね」
可愛くウィンクするナミに苦笑した。