ナミロビ

□ゾロロビナミ
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「あん・・・、や・・・もう」

部屋に嬌声が響く。
そして、達したのかひときわ高い声をあげ、女は動かなくなる。
男は、そんな女にすぐ背を向け、寝る体制に入った。

「俺はもう疲れた。寝る。おまえらであそんどけ。」

「えー、私、まだ足りないんだけどな」

男は、もう、振り向きもしない。
本当に疲れているようだ。
まあ、二人を相手にしたのだから当たり前といえば当たり前のことで。
そう、この部屋には男が1人と女が2人いた。
ゾロとナミとロビン。
さきほどの嬌声の主はナミだった。
ナミはゾロを揺り動かして、起こそうとするが、ゾロはもう動かない。
それをロビンが「もう、寝かせてあげたら」とたしなめた。


「ねえ、ロビン。私、ほんとに足りないの」

「自分でなんとかすればいいじゃない」

「もう、そんなこと言わないで。ちょっとだけ。
 ゾロだって、二人であそんどけって言ったし。」

「・・・・」

「私をゾロだと思って・・・ね?」

体の奥底で反応する。
今日のゾロは私に出さずに、ナミちゃんに出した。
そのことで、きしきしと、心がきしんでいる。
ナミちゃんの唇は、ゾロが触れた唇。ゾロが触れた体。
それだけで、ふっと、欲情した。

「・・・仕方ないコね。いらっしゃい」

その言葉で、ナミはロビンに抱きついた。

「ロビンって、ほんとやわらかくて、すべすべ」

この、3人の関係は合意の上だった。
まずナミがゾロに告白し、次にロビンが告白した。
ゾロは結局どちらも選ばず、そしてどちらも抱いた。
それからどちらともなく、片方を抱くなら、もう片方も一緒に抱く、という協定ができたのだ。
だからこそ、うまくいっているのか不明だが、関係は続いていた。

「そう。ナミちゃんもかわいいわ。」

「ね、して。それとも、されるのがいい?」

「・・・どちらでも、お好きな方をどうぞ」

「じゃあ」

ロビンの手を引き、ナミは自分に触れさせる。
達した後ゆえか、もうそこは、十分潤っていた。
そこへ、指を一本、つぷりと入れていく。

「あ・・・ん・・・・」

すぐに反応する体。
指の動きを追って、揺れる腰。
おって上がる声。

「いや・・・あん。もう・・・あっ」

高くかすれた声をあげ、快感をあらわにする。

「思ってたけど・・・ナミちゃんは、声出しすぎ」

それとも、感度がいいの?
いらいらする心を、愛撫の激しさに変えて、指を増やして、追い詰めはじめる。

「や・・・だ。そんなに・・・激しく・・・したら・・・ああっ!」

瞳に涙をためて、頬を赤く上気させて、自らをなぶる体にしがみついた。
指先に達したことを感じ、ロビンが、ふうと、息をつく。

「ロビン・・・明日はどうする?」

「え?」

「ゾロが女部屋に来る前に、しない?」

「・・・いいわよ」

じゃないと、足りない分を、このコはゾロに求めるから。

「今度は、私がしてあげる」

ナミが指をちろりと舐めて、告げる。
そのしぐさを目で追いながら、ロビンはもうどうでもいい気分になっていた。


・・・

「はっ・・・・や・・だ・・・」

「なんか、ゾロとの時より、声出てるよ。」

「そ・・・れは・・・声を抑えてる・・・だけ」

「なになに?私との時は、声を抑えないの。どーゆーこと?」

「だって・・・別・・・に・・・・ナミちゃんだったら・・・はずかし・・・くない」

「ゾロは恥ずかしくて、私は恥ずかしくないって?
 ひっどい話。ちょっと私にも、少しは気ぃつかいなさいよ」

「フフ・・・」

「この・・・。なかせてあげるわ」

「や・・・ん。そこ・・・は・・・ダメ・・・あぁ」

「ロビンって声エロすぎ。私も・・・ヤバい」

そう言って、ナミはロビンを高めつつ、自分も高まるべく、指を下に降ろした。
部屋に響く水音。それに重なるあえぎ声。

そこに件のゾロがやってきた。
ノックもせず、ずかずか部屋に入ってくるなり、サイドボードにある酒を手にして飲み始める。
二人の絡まりあう姿を、顔色ひとつ変えずに、ながめながら、杯をあおっている。
それにナミが、声だけで、対応した。

「・・・あら、ゾロ。いらっしゃい。あんたに言われたとおり、二人で仲良くしてるわよ」

「い・・・や・・・ナミちゃん・・・。そんな・・・所を・・・くわえたまま・・・しゃべらないで・・・・」

「ロビンって感度いいよねー。ゾロより私に感じてる?」

「そ・・・んなこと・・・な・・・」

「黙って・・・ほら、イかせてあげるから・・・。一緒にイこう?」

さらに一本、指を増やし、秘裂にさしこみ、追い詰めはじめる。
ロビンが、ナミにしがみつき、高く細い声をあげて、先に達した。

「ご・・・めんな・・・さい。先に・・・イってしまって・・・」

「うん、いいよ。ゾロにしてもらうから。じゃ、今日は、私が一番手ね?」

チラ、と流し目をゾロに向け、笑顔でナミはロビンに口づけた。

「ええ、いいわよ。今日はナミちゃんからね」

「・・・決まったのか。」

ゾロが顎をしゃくって、ナミをもう一つのベッドへ呼ぶ。
ナミが呼ばれて、ばふっと、ベッドに乗った。
そしてゾロの首に腕をまわして、キスするなり、一言。

「ねぇ・・・・明日は3人でしない?」

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