宴の間
□前世と来世
1ページ/1ページ
前世
僕は生きていた。あの時
瞳を閉じると真っ暗で誰もいない。
大切に育てた子どもたち
長年連れ添った君の存在さえ感じない。
心が冷たく凍ると同時に体も冷えて動かなくなった。
来世
ぼくは生きている、何故かはわからないけれど
ココにいるという事は、ぼくは生まれた。
瞳を開けるとそこには優しい顔が2つ
ぼくのパパとママだ
温かい手…
優しい声が
ぼくの心へと染み渡る。
きっとこの人達がぼくの新しい家族
もう独りにしないで、ぼくは…しっかりと生きているから