宴の間

□答
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立ち止まってしまったあの日
僕は前も向けずに一人俯いていた

通り過ぎる人に「どうやったら前に進めるの?」と聞いても返ってくる答えはいつも
「それは君にしかわからない」だった

何人も
何人も
何人も…

僕を素通りしていく人たち

「誰か答えを教えて」
そう叫んでも僕は俯いたまま立ち尽くす
ある時
通り過ぎる人が
「答えなんかない、君が答えを決めるんだ」と呟きながら先へ進んでいった

僕は今までどうやって歩いてきたのかを確かめるために顔をあげて
歩いてきた道を振り返った

そうすると色々な事を思い出す。

楽しかったら時も
苦しかった時も
嬉しかった時も
悲しかった時も
みんなみんな僕は自分の中で答えを探りながら

時には大股で
時には小股で
時には走って
それでも立ち止まらずに進んでいた事を思い出した。

僕には
僕の中には

確かな答えがあった

「僕は" "のために前に進んでたんだ。」
時には振り返ってもいい

時には立ち止まってもいい

ただ小さな一歩でも前に進めれば

自分の中に答えを見いだせれば

そして僕はまた大きく一歩踏み出した。

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