宴の間
□命の価値
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僕らの知らない時代に
多くの人が亡くなった。
僕らの知らない時代に
多くの人が大切な人への別れを告げた。
僕らの知らない時代に
多くの人が多くの人を殺した。
僕らの知っている時代は
多くの人が死に恐れる事なく生きている。
僕らの知っている時代は
多くの人が大切な人との出会いを向える。
僕らの知っている時代は
何人かの人が何かを理由に誰かの命を奪っている。
僕らの生きている時代は
誰かの命を理由もなく奪い
誰かの大切な人に別れを告げさせる。
人は生まれた時から死と隣り合わせ
生まれた時から死を受け入れているのかもしれない。
だから
僕らは知らない誰かの死には無頓着なのかもしれない。
けれど僕は
ただ死を待つのではなく
どう生きるかを考えたい。
僕らの永く短い人生はどう死ぬかじゃなくてどう生きたかだ。
この命が終わりを告げるまで
僕は輝き続けたい。