シキ×アキラ

□アキラ ON ベッド
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夜も更けて月もすっかり昇りきってしまう時刻。
珍しく早めの帰還となったシキに相手をされて、アキラはいつものごとく部屋に淫らな声を響き渡らせていた。

「…はぁん、…あっん、シキ…ぃ」

アキラは背後から抱きかかえられるようにしてベッドに組敷かれ、中を貫かれる感覚に神経を研ぎ澄まし、快楽だけを追っていた。
強請るように腰を揺らし、もっと強く突き上げて欲しいとアピールすると、逆にシキが抽挿を止めてしまった。

「あっ…?」

アキラが不審に思い背後を振り返ろうとしたとき、シキの手が下から胸の飾りに伸びてきた。
指先で摘みあげて、焦らすように硬くなった尖りをキュっと捻る。

「あっ…あん、シキの意地悪っ」

体が一瞬ビクンとしなるが、それよりも中に埋まっているモノでもっと快楽が欲しかった。

「やだ、そんなんじゃ足りない…もっと…」

アキラは自分から一度腰を浮かしてシキのモノを抜くと、今度はシキをベッドに押し倒しその上に跨った。
後孔に猛り続ける雄を宛がい、ゆっくりを腰を降ろしていく。

「今日はやけに熱いな…」

ズプズプと埋まっていくたびにアキラの中の熱がシキの雄を包んでいく。
全て埋まりきったところでアキラは一旦深呼吸をし、シキの腹部に手を付いて腰を揺らし始めた。

「くっ…あ、あぁっ…ふっ、んぁ…」

いつもは欲しい欲しいと与えられるのを待っているばかりなのに、今日はやけに積極的だとシキは不思議に思った。
髪を振り乱しながら一心不乱に腰を振るその顔は、熱を持ち潤んだ瞳に、甘い吐息を吐く半開きの口、いつもどおりの淫らな表情だ。

「ふッ…あ、中…熱くて、もっと…欲し…っ」

体がいつもより火照っているということなのか。

「そんなに我慢していたのか?俺が帰ってくるまで他の兵士たちにもその尻を掻き回してもらったんだろ?」

そんなことはしていない、とばかりにアキラはシキの唇に吸い付いた。
それでも今この雄を食い込んでいる後孔は、シキに慣らされているからといっても緩すぎる。

「フッ…この嘘付きめが」

アキラの今にも弾けそうな雄に手を伸ばし、先端の割れ目部分に爪を立てた。

「ッヒ…ぁう、あぁあ!」

敏感なところに痛みを感じアキラは背中を仰け反らせる。
先端からトロトロと先走りが幹を伝い結合部分まで流れていくと、アキラが腰を振るたびにジュプジュプと卑猥な音が鳴った。

「シキじゃなきゃ…嫌。他のやつじゃ…満足できない」

そう言うと、先ほどよりやや後ろ側に姿勢を倒し、シキの雄が腹側の内壁に当るように調整すると、そこをばかりを自分から擦り付けにいく。
前立腺に当るよう腰を上下に動かしていると、次第に大きな快楽の波が迫ってきた。

「やっ…ぁ、あぁっ、…イッ、く…!!」

ビクビクと体を強張らせながら、アキラはシキの腹の上に白濁を撒き散らかす。
そしてそのままシキに覆いかぶさるようにゆっくりと抱きしめた…。
いや、抱きしめるように倒れたのだ。

「アキラ?」

達した後に気を失うことはいままでも何度もあった。
だが、今回は様子が少しおかしい。
火照った体、額を流れ落ちる汗、乾いた唇…。


もしやと思い、アキラの額に手を当ててみる。

「……この、馬鹿め」
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