□■ヒ・ミ・ツの箱■□

□スーパー○ップ
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「………」
買ってやったカップアイスを両手で抱えて
真剣な顔をしているお前。
「…なぁ。なにしてんの?」

「………」

無言デスカ?

「…早く食わないと溶けるぞ。それ」
「ちょっと溶けたくらいがおいしいんだよー。」
溶け具合が重要なの!
そう言い放ってまたカップと睨めっこ。

「なぁ。手、冷たくねぇの?」
「うん。冷たい…あ!」
パっとカップを離して目の前の俺の手を握ってきた。

「ちょっ!おいっ…!」
「じぃぃーん。あったまるぅー」
「じーん、じゃねぇよ!いきなりナニしてんだ!!お前!」

「………」

ヲイ。そこでまたアイスに集中かよ。

「あぁぁっ。もうっ!貸せ!」
あいつの手からアイスを引っ手繰る。
「ええーっ!わたしのアイス!!」
「知るか!俺は暑いんだ!!食う!!」

ちゃちなスプーンでグルグルと力任せに掻き混ぜて
口に放り込んだ。

「ああーっ!ホントに食べたっ!」
「ウルサイ。お前、次から棒アイスでも食ってろ!」
「……えー棒アイスって」

なにか文句があるか!と睨みつけたら

「……佐伯くんのエッチ」

はぁぁぁっ!?

「スキありっ!」
手の中のカップを取られた。

でもそれどころじゃねぇっ

エッチ…って



あああああああっ!!

言葉の意味に思い当たって頭に血が上っていく。



「あ。ちょうどいい溶け具合。」
やっとアイスを口にするあいつの顔がまともに見れないでいたら。

「次はカキ氷がいいなっ?」



俺がカキ氷も奢らされたのはいうまでもない。




『明○スーパー○ップ』
CM見てて吹いたので書いてしまったモノ。
あのCMは普通にこっ恥ずかしい青春の1ページなんだけど。
アタシが書いたらこんなになってもたがな…。
あんまりにもあんまりなんで拍手に一晩置いたのを撤去。
酔ってるときに書くからこうなるんだっっ




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