歌詞W

□記憶行き
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さよなら。
僕の事が思い出せなくても
泣かないでね。
お伽の国の嘘だ。
ほんとはすこしだけ泣いてほしい。
午前4時。まだ暗い駅。
僕は始発を待っているところ。
消せないメールだらけ。
携帯を開けば、夢灯り。

願いごとひとつだけで、
何処まで行けるのでしょう。
君まで続いているレールが
優しく軋んだ。

電車は〈記憶行き〉です。
あのとき「またね。」と告げた事。

世界が回りだします。
名残の月も白けた顔だ。
遠くへ連れてけたら、
よりかかり笑ってられたかな?

硝子の窓に映る、きらめく光の川。
〈君駅〉通り過ぎて向かってく、
最果ての街。

何故かなぁ、穏やかでさ、
理由もなくそれがただ恐いんだ。

振子時計。
ネジを飲んで動かしてみせます。
全ての日を越えて、
息が止まる時まで忘れない

願いごとひとつだけで、
何処まで行けたのでしょう。
君だけ居ないような
騒がしいホームに降りた。

送らないメール書いた。
携帯を閉じたら、時明り。

   *

知らない君の目には僕はどんなふうに
映るだろう─────。




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