09/08の日記

01:14
時の狭間(SEED)
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*時間的にSEED終了ですね。

時の狭間

”あいつ”に初めて会ったのは、この戦争が終わってからだった・・・。
今回の戦争は、アークエンジェル、クサナギ、エターナルのザフト、連合の両軍に属さない中立国オーブが中心の第三勢力がこの戦争を止めた。

「イザーク、・・・やっと終わったな。」

通信が入る、画像は映らないが、確かに隣にある機体、バスターの操縦者ディアッカの声だ。
「ああ、これでもう誰も死なない。もう・・・」

誰もが望んだはずの平和だ。

「ココはまだ危ないだろ?せっかく助かった命なんだ、早くどっかの艦に乗せてもらおーぜ。おっ、良いところにアークエンジェルが在るじゃんイザークも一緒に・・・」

「貴様・・・、俺にナチュラルの艦に乗れと?ふざけるな!!ザフトの艦を探せ!!」

戦争が終わったからって、今まで敵だった艦に安心して乗れるか?
ばかにしてるのか?

「おい、イザークもう戦争は終わったんだぜ?それに俺らの機体エネルギー切れなんだし。今、攻撃されたら終わりだぜ?」
確かにディアッカの言う事も一理ある。

「しかし…」
俺が少し黙ったのがわかったのか、追い討ちをかけるように言ってくる。

「お前だって、アスランの事心配なんだろ?アークエンジェルに居れば絶対情報が入ってくるって。まっ、エネルギー補給ぐらいでも良いから。」


アスラン、ザフト……いやプラントをとても大切に思っていて、そして父親、ザフトを裏切ってまで第三勢力の味方になった。あいつの事は、とても気にしていた。
彼は、どんな気持ちであちらに居たのだろうか…。あいつは、重罪を犯した。ディアッカよりも、もっと大きい。例えプラントに戻ってきても軍事裁判にかけられるのは 明らかだろう。もしかしたらもう話せないかもしれない・・・。


「で、どうする訳?」
「仕方ない、行こう。だが、アスランの為じゃないぞ!?俺のためだ。エネルギーがなきゃ帰れないからな。」
「ったく、素直じゃないんだから。」
ディアッカの最後の言葉は、聞こえないふりをした。

アークエンジェルに入ってからまもなくして、アスラン達の情報が入った。
どうやら、迎えに行くらしい。
「ほらイザーク。」
ディアッカが、持ってきたドリンクに口をつける。
「アスラン、無事だってさ。死のうとしてたらしいけどオーブの姫様が助けたんだってさ。」
「そうか。どうでもいい情報をありがとう。」
「どうでもいいだなんて思ってないだろ?まぁ、もうすぐそこに着くらしいから、もうすぐだ。」
ディアッカは変わった。昔はもう少し嫌味ったらしかったと思う。此処に来てから変わった。
あの、赤い髪の女。名は、確かフレイと言ったか?あの子は会えたのだろうか。目的の人物と。
「イザーク!あいつら帰ってきた!」
エネルギーが切れ、灰色になり、そして色々な所が壊れている機体が入ってきた。
コックピットが開き、そこから人が出てくる。
ディアッカと一緒にコックピットの下に行った。
オーブの姫とアスラン、そして栗色の髪をした、菫色の瞳を持った人が降りてきた。
そいつは”キラ”と呼ばれていた。
ディアッカから何か言われていたが、俺はあいつ・・・”キラ”から目が離せずに居た。

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