椿の華

□第八訓
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「いいか、祭りの当日は真選組総出で将軍の護衛につくことになる

将軍にかすり傷一つでもつこうものなら、俺達全員の首が飛ぶぜ!
そのへん心してかかれ

間違いなく攘夷派の浪士どもも動く、とにかくキナくせー野郎を見つけたら迷わず、ブった斬れ

俺が責任をとる」


まじかぁ。


「マジですかィ土方さん…
俺ァどーにも鼻が利かねーんで、侍見つけたらかたっぱしから叩ききりますァ
頼みますぜ」

「オーイ、みんなさっき言ったことはナシの方向で」















第八訓
事件は悪い奴が起こすんじゃないはしゃぎすぎた奴が起こすんだ



















「それからコイツはまだ未確認の情報なんだが
江戸にとんでもねェ野郎が来てるって情報があんだ」

「とんでもねー奴?」

「誰ですか?」



「桂の野郎は最近おとなしくしてる

以前料亭で会談をしていた幕吏十数人が、皆殺しにされた事件があったろう
あらぁ、奴の仕業よ

攘夷浪士の中でも最も過激で最も危険な男…
高杉晋助のな」








 
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