椿の華

□第七訓
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「あー、あつい」

「土方さん、ポカリ買って」

「…ほらよ」

「お、優しい」

「なんだよ、意外みたいな言い方はよォ!!
あっつい!!なんで真選組の制服ってこんなカッチリしてんだ?」

「知りませんよ」

「世の中の連中はどんどん薄着になってきてるってのに
おまけにこのクソ暑いのに人捜したァよ」

「そこまで働いてないくせに」

「うるせェな、それはてめェだろ
ったくあついな」


「そんなに暑いなら夏服つくってあげますぜ、土方さん…」



















第七訓
脇だけ洗っときゃいいんだよ脇だけ



















ドゴォォってでっけー音がなり、土方さんの叫びがきこえた。


うおおおおおお!!

「あぶねーな、動かないでくだせェ、ケガしやすぜ」

いった。今、総悟が地面まで斬ったから石が額にあたった。
あれ、血ィでてる?ザックリマン並みに。


「あぶねーのはテメーだろーが、何しやがんだテメー!!」

「なんですかィ
制服ノースリーブにしてやろーと思ったのに…」

「ウソつけェェ!!
明らかに腕ごともってく気だったじゃねーか!!」

「総悟、うちまで被害が来ました」



手を真っ直ぐ伸ばしながら言うと、マジでか、みたいな顔をしながら見てきた。


「椿、すいやせん、だけどいい情報が…

実は今、俺が提案した夏服を売り込み中でしてね
土方さんも椿も、どーですか
ロッカーになれますぜ」


総悟が見せてきたのは、制服の袖がギザギザに破れている(?)もの。
……。


「「誰が着るかァ!」」


あんなん誰が着るって…



「おーう
どーだ、調査の方は?」


あ、近藤さん!
後ろから、声がきこえて振り向き、視界に入ったのは………

この人着てたよ。


「「…………」」




「潜伏したテロリスト捜すなら、お手のモンだが
捜し人がアレじゃあ勝手がわからん」
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