椿の華

□第六訓
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とうとうこの日が来た。



毎年恒例の…

そう…お花見!!


















第六訓
酔ってなくても酔ったふりして上司のヅラ取れ























毎年ここの桜はホーントに綺麗っ!!!!
ILOVE桜、みたいな。
どんな例えだ?


「総悟、桜が綺麗だねっ」

「…(椿のほうが…なんて、ベタですねィ
ホントのことだがなァ)
そうですねィ」


そう言うと桜を見上げた。ひらひらと、桜の花びらが地面に落ちてゆく。

あたし以外のムサ、おっと…訂正、真選組たちがゾロゾロと要るから周りからジロジロ見られてる。


「あれ?」


近藤さんが消えてる。
いつもいつもあの人は自由過ぎるよ。


あ、今ドパンって変な効果音が聞こえた。


「オイオイ、まだストーカー被害にあってたのか
町奉行に相談した方がいいって」

「いや、あの人が警察らしーんスよ」



あれ?



「世も末だな」



聞いたことある声…。


「悪かったな」


あ、やっぱり。
振り返った男はあの、ナンパ野郎。


「オウオウ、ムサい連中がぞろぞろと
何の用ですか?キノコ狩りですか?」

「そこをどけ
そこは毎年真選組が花見をする際に使う特別席だ」



決まってたんだぁ…。
あたしにとっちゃぁ、どこでもいいんだけどね。

 
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