小説 参

□朧月夜に舞う蝶は 6
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―――半年前 木の葉



「ヤブが入院?何で、また?」



ノンビリとした口調で言っておられるのは、コピー忍者のカカシ として、その名をとどろかせている

はたけカカシ上忍でございます。

1ヶ月という長期任務を終え、久し振りに帰った木の葉の里で 1週間振りに戻ってあったアスマ上忍と

五代目火影様へ 報告書提出時、バッタリと出会った処でございました。



「前の任務で出てた時に、偶然紅に会って聞いたんだけどよ、何だか、どぉ〜も妙なカンジでよ。」

「ミョー‥?」



「ヤブの奴、水の国での任務中に倒れたんだと。だが、幸いにも 霧隠れの里の北歳先生が見て下さった
そうなんだ。」


ドクター・北歳は、霧隠れが誇る素晴しい名医であらせられる方で、ドクター・節舟に次ぐ名医と
言われております。


「そりゃぁー‥不幸中の幸いだったな。」


「そこまではな。だが、診察の結果は最悪だ。肝臓をヤラレて、かなりマズイとかで 北歳先生を以っても
お手上げだと診断が下りたそうだ。」



毎度の如くボーッとした調子でお聞きになっていたカカシ様も、これには大変驚かれ 言葉もないままに
アスマ上忍のお顔を、凝視されました。



「じゃ‥まさか‥入院って、もう、戻れないのか?」



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