シャーマンキングの部屋 小説

□夏休み終了。
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8月最後の日。

セミが鳴いている。


7月や8月の本番の夏とは違って、夏の終わりを悲しんで鳴いているかのように聞こえてくる。



もう夏が終わろうとしている、そんな日の出来事。






風が心地良く吹きはじめ、頬をすり抜けていく。


エアコンをつけなくても快適に過ごせる時季になってきた。



夏の風物詩ともいえるものは、続々と棚の奥へと片づけられていく。




そう。

片づけられていく、はずなのだ。




 チリーン・・・



「・・・・・・・」



風にのり、ゆらゆらと揺れながら鈴の音を鳴らすある物。




蓮は、その『ある物』を眺め続けていた。

もとい、睨み続けていた。

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