06/23の日記
23:20
千景*捏造/薄桜鬼
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愛憎。
一番綺麗な言葉だと思う。
人を愛す事と人を憎しむ事という感情が表裏一体、だと示す言葉。
さて。
今 ここには 説明し難い 生物がいる。
人ではないのに、人の形をしている、
いつの世だったか、人間達は俺の事を
鬼、妖怪、人成らざるモノ、
と呼ぶようになった。
別に何でもいい。
人間と関わるつもりはない、
厭と云うほど味わった。
あの底知れぬ喪失感は二度と味わいたくは、ないのだから。
***
元治元年、禁門の変直後。
真夏日と呼ばれるこんな日に、死にかけている女を見つけた。
人間、
見捨てるつもりだった。
禁門の変なんて愚かな事をやり、同族を虫けらのように殺している人間なんて。
俺を受け入れなかった、あんな種族など
助ける義理も人情も無いはずだった。
だが、一目見て、心臓がはねた。
ど くん…っ、 どく ん、
俺がまだ鬼だなんて云われてない時代に愛したあの女に、瓜二つ、だなん、て。
躯が勝手に動いた。
気付いたら人間を、自分の住処に、連れ帰っていた。目覚めたら、あの女とは違う声で、私を罵倒するのだろう。
他の人間と同じように。
解っていて連れてきた自分に対して自嘲的笑みしか浮かべる事は出来ないが、
それでも俺は、
君の笑顔をもう一度視たくて
(似た女を拐う、所詮は、鬼 なのだ。)
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薄桜鬼好きです。
いや、新選組が好きです。
結菜
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