02/14の日記

01:19
山本+5(暗暗)/REBORN!
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「やっちまった、」





ある夏のじめじめとした寝苦しい夜に貴方はいきなりぼそり、と呟いたでしょう。いつもの明るい貴方ではないと思ったの。笑ってないもの。少しだけど怖かったのよ、今考えたら笑えるけれど。普段と違う貴方が少しだけ怖かった。


「なにをしたの?」


意味も分からずにそう呟いた自分を今更後悔したところで遅い訳で。




「おれ、ひとごろしになっ、たん…だ」




あまりにも衝撃的な一言だったわ。いつもへらへらしてて悪い事なんてしそうにない人だと思ってたから。


あたまのなかでひとごろしのいみをかんがえたんだ。わたしとあなたのいけんがくいちがっていないか。


ひとごろし、人殺し、ヒトゴロシ。


考えたら急に吐き気がしてきた。目の前にいる人が人殺しということでしょ?彼氏だと、恋人だと思ってる人が人を殺したの。


「ど、うして…?」


間違ってもそんな事をするような人じゃなくて、私を大切に、壊れ物を扱うかのように大切にしてくれたのに、どうしたの。


「まだ、言ってなかったけど俺、まふぃあなんだ。」


聞き慣れない言葉を発さないで。まふぃあってなんなのよ、私のイメージはゴッドファーザーみたいな武力で訴えるヤクザ、みたいな人のイタリアや香港版みたいな。なんで日本のしがない町の野球少年だった彼がなんでマフィアなんかになるの、よ。


「マフィア、」


「そう。ツナがボスで、獄寺とかもなんだ。笹川先輩とか、」


並中仲間だった人がマフィア。ツナが、ダメツナがマフィア。なんだそれ聞いてないよ頭がついてきてないよでもなんか頬に違和感を感じた。


私、泣いて、る…?


「姫、泣かないでくれ…」


泣くつもりなんと更々なかったのに、これから彼が受ける心の傷を考えたら自然と涙が流れた。





A runny tears...
(私は、傍に居るから。大丈夫、よ。)


Fin.





―――


山本は優しいから、壊れそう。
壊れた方も書けたら、狂愛として書きたいなあ、と。


結菜。

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