01/20の日記
23:33
スク(死ネタ)/切
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「なあ、」
がほ、っ。
血を口から溢れさし、あの綺麗な銀髪はすでに紅黒くなっている。
赤、紅、朱。
どんどん拡がっていく。
その赤の出所は大好きな、愛してる彼自身からで。
「喋らないでっ!」
喋るたびに、増える、あか。
「もういい、んだあ…」
死を受け入れたのか。
右手を震えさせながら私に向ける。
急いで手をとり、ぞっとした。
「よくな、い…っ!よくないよ!」
冷たいつめたいツメタイ。
完全には体温はなくなってない、けどもう既に生命維持出来るような温かさは無かった。
「生きて…っ、今、ベルが呼んでるから…医者、呼んでくるから…って、」
泣きそう。
泣いたら駄目、スクアーロに、私が、諦めてるって、思われるから。
「ベ、ルが…」
「そう、ベルが行ってるから…だから、まだ頑張って…。作戦隊長…っ!」
ぴくり、と中指が動く。
作戦隊長、その言葉に反応してくれた。
生きる希望となるのなら、もっと!
言葉を続けようとすればスクアーロが口を開いた。
「聞い、て…くれ」
…体温が、下がる、下がる下がる。
死ぬ、の?スクアーロが、死ぬ?
現実に向き合うのは怖かったけど、最期に残したい言葉があるというのなら。
聞いてやるのが彼への愛。
「なに?ここにいるよ?」
手をまた強くにぎりしめ直して、顔を彼の口に近づける。
「ボスさんと…ヴァリアーのみ、んなに…っ頑張れ、って…伝えて、く、れ」
あまりに、可哀相で、見てられなくて、思わず頷くしか出来なくて。
「あ、と…おめぇのこ、と…は、愛し、て、たぞお」
握った手が重くなっている。
彼の手から力が抜けて、ゆく。
「私も、愛してるから!大好きだから!スクアーロ!」
そう伝えた言葉は聞こえたのか、否か。
≠それでも彼は安らかに微笑んで、
(苦しく無かったわけじゃないけど、)
(私たちの為に)(安らかに眠ったのよ。)
Fin.
―――
スクアーロ死ねたでした。
久々に下書き無しの突発。
撃沈ですね…っ、出直します(-"-;)
結菜
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