01/09の日記
01:18
ロイエド(切)/鋼練
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「嘘…か、」
「大佐?どうしたんだよ?」
いきなりぼそり、と呟いた男を不審に思いながらも聞き返す。
そんな俺を見ながら眉をひそめ、
「いや、上層部を考えると国民に嘘ついてばかりだ。」
はぁ、と溜息をつきながら言葉を紡ぐ。
「…あぁ。」
俺も、軍だから、嘘つきの一員、か。
「だが…鋼の、私は嘘は嫌いだが好きだぞ?」
ニヒルな笑みを浮かべいきなり発された言葉に耳を疑う。
「は?意味分かんねぇよ」
嘘が嫌いで好き?どっちだ?
「相手の為の嘘は嫌いではない、ということだよ。」
「…そうか?」
大佐の言ってる事が理解出来るほど大人じゃなかった。
昔、そんなやりとりをした覚えがある。
そう、確か俺がセントラルに来たばっかの時に。
あん時は大佐の言ってる意味が分かんなかった。
だけど今ならわかる気がする。
大佐に、婚約者が、いるなんて。
知らない方がよかった。
聞きたくなかった。
こういうことかよ、相手の為の嘘、
愛しい人の哀しい現実
(嘘でも優しいアンタが好きだ、った。)
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"嘘/シド"をモチーフに考えた話です。
どうで、しょうか?
鋼練って需要あるんでしょうか?
若干ならぬ疑問でございます。
結菜
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