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□兄というもの
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「いってくる!」
今日のソレスタル家は慌ただしい。
刹那は陸部の朝練で、朝一番に家から飛び出していった。
「ふぁ〜……やだ!もうこんな時間!?」
スメラギは朝から生放送の収録があり、焦って準備をし始める。
「会議があんだよ!スメラギ!俺のスーツ!」
ロックオンもバタバタと家中を駆け回っていた。
「知らないわよ!自分で探しなさい!」
両親二人の支度がほぼ完了し、後は家を出るだけとなった頃、アレルヤが早足に階段から下りてきた。
「おはようございます…あれ?このお弁当は誰のですか?」
焦りつつ、眠たい眼を擦りながらのアレルヤはテーブルの上にあった弁当を見付ける。
その瞬間、スメラギは動きが止まる。
「やだ……刹那、お弁当忘れちゃったんだわ…。」
「えー!どうするんです!」
スメラギは困ったようにオロオロする。
「私はこれから行かなきゃならないし…ロックオンは?」
「俺は無理!じゃあ行ってくる!」
そう言って、ロックオンは家を出た。
「いってらっしゃいっ!じゃあアレルヤは?」
「僕は朝から講義が…それに教授の手伝いもありますし…第一向きが反対です…。」
「そう……ハレルヤはさっき帰ってきたばかりだし…。」
「俺が行く。」
そう言ったのは……。
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