書き散らした物

□北欧神話ネタ
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「ロキ、何をしているんだ?」
「さて、何でしょう?」
トールは溜息をつく。
「どうせよからんことでも考えているのだろう?」
「まあ、そんな所でしょうね。」
ロキは意地悪く微笑む。
「お前は人を騙すような事をやめる気はないのか?」もう諦めたように、トールはロキに問い掛ける。
「もちろんですよ。僕は『悪戯者』ですから。」
それに、とロキは続ける。「こんな僕は嫌いじゃないでしょう?」
トールは今度こそ観念したように、一つ息を吐く。
「まあな。それは認めてやるよ。」
くっくっと喉を震わせて笑うロキ。
二人はしばらくその場で語り合っていた。

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