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□七夕それすたる家族
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七夕それすたる家族




「あれ?母さん、何やってるの?」
「今日は七夕だからね。それで笹を出しているの」
まだスメラギの肩に背丈がやっと届く位のアレルヤは、キラキラとした目で笹を見つめている。
「ねぇねぇ、何か飾らないの?」
そこで取り出す、細長い紙の束。
「皆でお願いごと書きましょ?」
ほら、皆も!と興味津々に見ていた刹那とハレルヤ、つまらなそうに絵本を読んでいたティエリア、枝豆をつまみにビールを飲んでいたロックオンに声をかける。
「俺…書く」
「俺もー!」
「…書く」
「へぇぇ、そんじゃ俺も書くか」
皆で夜空を見上げ、短冊に願い事を書き付けていた。


――――――――


「出来た?じゃあ飾るから、こっち持ってきなさいね」
出来たーっ!と言って真っ先に持ってくるのはハレルヤだ。
「『強くなりたい』かあ。でもねぇ、ケンカはやめなさいよ?」
「ふーんだ」
「僕も出来た!」
アレルヤが高々と短冊を掲げる。
「えーっと、アレルヤは『犬を飼いたい』…そうなの?」
「うん!マルチーズがいい!」
「考えておくわ」
次は俺、と刹那がスメラギに短冊を差し出す。
「…『ガンダムになりたい』……後でガンダムのプラモ買ってあげるから…」
「俺がガンダムになる!」
「えーと…」
さすがのスメラギも苦笑いだ。
「じゃあ、ティエリアは?」
「コレ」
「あら『たくさん、本をよみたい』ね。これなら織り姫も彦星も叶えてくれそうね」
「…そう」
すぐに叶えられそうな内容で、スメラギは少なからずも安堵する。
「…インドしんわの本がいい」
ボソッと呟かれたティエリアの言葉に、その安堵感は消えてしまったが。
「ロックオンはあるの?」
「これだよ。『家族皆が仲良く幸せに暮らせますように』いいだろ?」
「あら、偶然。あたしもおんなじ感じ」
ほら、と見せられた短冊にはほぼ同じような内容が書かれていた。
「じゃあ、皆のお願いが叶うように歌おうか?」
全てを飾り終え、スメラギは皆に向き直る。

天の川の下、仲のいい家族の歌声が響いていた。






後書き
めちゃくちゃほのぼの…
こんな感じに仲良しな家族なんです。私のイメージではね
あーなんとか間に合った!
現在、7/7当日(笑)

駄文失礼しました(汗)



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