002

□暑い夏です
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「刹那ー……暑い……」
「黙れ。余計暑くなるぞ」
「なんだよー連れないなー…。何でそんな涼しげなんだよー…」
「出身地が出身地だから。でも蒸し暑いのは慣れてない」
「でもよー、よく扇風機だけで持つよなぁー…。俺、もう無理…」
「じゃあトレミーにでも戻れ。イアンの手伝いでもしてろ」
「えーー刹那といたいーっ!だからエアコンーっ」
「…、エアコンは体に悪い。そんなに暑いならどうにかしてろ。何か飲むなり、アイスとか…」
「ここには?」
「水だけだ」
「…………買ってくるわ」
「ついでにガリガリ君」
「オーケイ、我が姫ー…」
「…暑さで頭もやられたか?」

バタン

「ふう…、これで暑苦しいのがない……」

ガチャン

「刹那っ!スイカ持って来たよー!」
「あ、アレルヤッ?!何だ急に…」
「あれ?僕が来ちゃまずかった…?」
「そんなことは無いが…。で、それは、」
「あ、うん、スイカだよ!冷蔵庫で冷やして、後で食べよ?」
「ああ」
「それにしても、日本って暑いねー」
「そうだな…、蒸し暑いんだろう、」

ガチャッ

「来たぞ、刹那」
「…今度はティエリアか」
「ティエリアッ?!君も来たの?」
「俺が来たことの何が不満だ。言ってみろ」
「いや…何もないよ…ゴメン…」
「それで、手に持ってる袋は何だ」
「あ、ああ、手ぶらではなんだと思ってな、水羊羹だ」
「うわーっ!美味しそーっ!」
「――本当は刹那と二人で食べたかったというのに…」
「そんなこと言ったら、僕だって刹那と二人でスイカ食べたかったんだけど?」
「ふん、たかがスイカに羊羹が負けるものか」
「そんなっ!」
「……お前ら何をこそこそと話しているんだ?」
「ううんっ!何でも無いよ!ね、ティエリア!」
「当たり前だ。それじゃあ羊羹は冷やしておくぞ」
「ああ、楽しみだな」

ガチャンッ

「帰ったぞーっ!色んなアイスがありすぎて、つい沢山買ってきちまったー…、って何だお前ら」
「邪魔物が増えた」
「せっかくティエリアは譲歩しようと思っていたのに、貴方って人は…」
「なんだよ、俺は最初からここにいたんだぞ?」
「ロックオンはアイスと飲み物を買ってきたんだ」
「ふーん、そうなんだ刹那。でも、油断は大敵だよ、ロックオン?」
「仕方ないので、買ってきたアイスを僕たちにも下さい」
「……しゃーねーな…」
「アレルヤとティエリアはスイカと水羊羹を持って来てくれたぞ、ロックオン」
「貴方にはスイカの切れ端あげますね」
「貴方には羊羹の切れ端をあげよう」
「……お前ら…」
「…怒ると暑くなるぞ。早く食べないか?」
「そうだな、刹那。よし、ロックオン、冷蔵庫から水羊羹を出して来てくれ」
「あ、ついでにスイカも切って持って来てくれると嬉しいです」
「…俺、いつもこんな役周りだな……」
「アイス食べたい…」



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落ちずに終わる/(^p^)\



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