短い夢

□宣戦布告
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ここは忍術学校、すなわちアカデミーである。
今日ここでは手裏剣のテストがあるのだ。
そして僕ロック・リーもこのテストに受けるのです。
「じゃあ次はロック・リー。」

「はい!!」
リーは勢いよく手を挙げた。
そして的の前にくると手裏剣を力いっぱい投げつけた。
「でやぁっ!!」
スコン!手裏剣は軽い音をたてて的の側にある木に刺さった。
「何やってるんだリー!」
「あはは…ι」
(はぁ〜また失敗かぁ〜)
リーは心の中でため息をついた。
「はい、じゃあ次は日向ネジ!」
「……」
ネジは無言で的の前に立った。
(あっ!彼はたしか…)
リーがそう考えてるうちにネジは素早く手裏剣を投げた。
ガガガッ!!ネジの放った手裏剣はすべてど真ん中に刺さった。
「すげぇー!!」
周りにいる生徒達は歓声の声を上げている。「キャー!!日向君かっこいいーー!!」
女子達はネジに黄色い歓声を上げている。
「……」
ネジは他の生徒達が歓声の声を上げる中、無言で近くにある切株に腰を掛けた。
「ふぇ〜、凄いやぁ〜…よし!」
リーは意気込むとネジの方へと歩いていった。
「あのぅ〜、日向ネジ君ですよね?」
「そうだか、それが何だ?」
ネジはリーに一瞬だけ目を合わせてそれからまたそっぽを向いて答えた。
「いや…さっきの手裏剣のテスト凄いなあと思って…。」
リーは恐る恐る言った。
「あんなの誰だって出来るだろ…それともお前出来なかったのか?」
ネジはバカにするように言った。
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