ようこそ未来の江戸へ

□EP3)一度あったら二度ある
1ページ/5ページ




 私は銀さんと一緒に家へ帰ってきた。



 銀さんの身の回りの物も買って、これから銀さんと生活するなんて考えただけでドキドキする。



 帰っている途中から私の鼓動は、ずっと高鳴りっぱなし。



「さ、どうぞ銀さん」

「邪魔するぜ」



 銀さんがブーツを脱いで家に上がると私も靴を脱いで続いた。



「悪ィ厠どこ」

「あ、トイレはこっち」



 トイレを案内して銀さんがドアを開けたけど、入らずに硬直している。どうしたんだろ。



「入ってますぜィ」

「――エッ」



 聞いた事のある声と口調に私は驚いた。



「…………総一郎君、何してるのかな」



 銀さんの顔がピクピクと引きつっている。



「総悟でさァ」



 トイレを覗き込むと、ひょうひょうとした表情で居たのは――バズーカを担いだ沖田総悟だった。







一度あったら二度ある
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ