誕生日、他ネタ

□Shooting Star〜万事屋
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「今夜は十三夜。お月見しましょうよ」

「コレのことアルか?」

「グハッ」



 言うより早く神楽が拳を新八の顔面に繰り出した。



「いやソレは“突き”だろ!! 僕が言ってんのは“月”だから!! 月見ってのは満月を眺めること。それに今夜は一生に一度見られるか見られないかの流星群も来るらしいですよ。銀さん、聞いてます?」



 新八と神楽が視線を向けた先には、ソファーでジャンプを顔に被せて寝こける銀時の毎度の姿。



「銀さーん!!」

「んだよ、るせぇなぁッ!」



 耳元で新八に大声を出されて、たまったもんじゃない銀時が飛び起きた。



「僕の話聞いてました?」

「あー、月だろ? んなの見ても狼男にゃなれねぇぞ」

「誰が、そんな話したんだよ。今夜、流星群が見られるらしいって話ですよ」

「月だ星だロマンチスト気どりですか? んなモン見たってなんもならねぇって」

「一生に一度見られるか見られないかですよ」

「大丈夫だよ。そんなこと言って星だって、たまには流れたくなる気分の時があるさ」

「なんだソレ!! つーかアンタがロマンチスト気どってるじゃねーか!!」

「銀ちゃん私、流星群見てみたいアル」

「見たきゃ勝手に、そこらから見りゃいいだろ」

「どうせなら見晴らしのいい場所から見ましょうよ。とっておきの場所を知っているので行きませんか」



 新八の提案に乗り気じゃなさそうに頭を掻く銀時。



「……わーったよ」



 ため息混じりに承諾すると新八と神楽の表情は嬉しそうに綻ぶ。



「じゃあ僕お月見のお供え用意しときますね」

「楽しみアルっ♪」




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