誕生日、他ネタ
□Merry Christmas〜万事屋
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一人目は無事終了して銀時は家に帰り、二人目は押し入れで眠るじゃじゃ馬娘。
まあコイツなら忍び込む必要もないしプレゼントを置くのも楽勝だと銀時は思っていた。
だが、その考えは甘かったようだ。
「ジャイアントキーック!!」
「ぶっふぉオオ」
押し入れを開けた途端に神楽の強力な蹴りで銀時は吹き飛んだ。
倒れた銀時は自分に覆い被さった神楽が動かないのにひっくり返してみると爆睡していて、性質が悪いとため息が漏れた。
抱えた神楽を押し入れに寝かせた銀時は、聖夜に何やってるんだろうかと思いながらも神楽の枕元にプレゼントを置いた。
神楽へのプレゼントは真っ先に酢昆布が思い浮かんだが、さすがに味気ないと思い他に何かないかと頭を捻って考えた。
そしてアイツの好きな演歌歌手――確か北島なんとかってのがいたと思って共に紅白に出場するお通のつてで、なんとかサインを貰う事が出来た。
二人が目覚めた時に喜ぶ顔を想像しながら銀時は和室へ入ったが、布団が人の形に盛り上がっているのを見て硬直する。
恐る恐るめくってみると居たのは、さっちゃんで銀時の顔が引きつった。
「テメッ! 何してんだッ!」
「何って銀さん、今宵は聖なる恋人達のクリスマスでしょ。だからぁ、私をあ・げ・る」
頬を染めてウィンクするさっちゃんの体には赤いリボンが巻き付いていて、胸の前で結んである。
「いるかぁぁぁ!! 勝手に人んち上がり込みやがって不法侵入だぞコノヤローッ!!」
先程お妙と新八の家に忍び込んだのを棚に上げて言った銀時。
「もう照れちゃって、銀さんたら可愛いんだから」
「うるせぇッ! さっさと出ていきやがれ疲れてんだ俺は早く寝てぇんだよッ」
銀時がリボンを掴んでさっちゃんを連れ出そうとするとリボンが体に食い込み、さっちゃんの顔は更に紅潮する。
「ああん、SMプレイ開始ね」
「違うからッ! 気持ち悪ィんだよテメェはッ!」
さっちゃんを家から追い出して、銀時がやっと床に就けたのは明け方近くだった。
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