小説みたいなの
□crazy...
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貴方が好きなの
狂おしい程に 。
「エルファバ!来てみろ、猫がいる」
「…貴方に随分懐いてるみたいね。どうしたの?」
「昨日迷い込んで来てさ。ちょっと遊んでやったら離れなくなっちゃった」
エルファバは無言で黒いその猫を見つめる。と、突然猫がビクッと身体を震わせてその場から走り去っていった。
「?どうしたんだ?」
「お腹が空いたのよきっと。私餌をあげてくるわ、貴方はここで待ってて」
フィエロは、気付いていない。立ち去るエルファバの瞳に、凄まじい狂気が宿っていた事を。
「おかしいな、さっき餌をやったばっかりなんだけど…」
猫は、その日から来なくなった。