その他雨竜受
□桜色の狂愛
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お題・混沌の念い 5.無糖でたっぷりより
(ザエルアポロ×雨竜)
『桜色の狂愛』
もうどれくらいの時間が経ったのだろう。
手も足も身体も動かないので、僕に見渡せる範囲は限られている。
「それじゃあレベル3も試してみようか。」
視界にちらりと入るのはピンク色。
思わず身構える。
カチリとザエルアポロが得体の知れない機械のボタンを押すと、
ざわわと上がる周囲の霊圧。
僕の身体にはあちこちにコードが貼り付けられていて、得体の知れない機械に繋がっている。
着ているものは衣類とも呼べないような薄い布の前合わせだけで、始めは羞恥心でいっぱいだったのだが、今はそれどころではない。
コードからどっと霊子が流れ込んで来た。
「ぅ………あ……ぁ、うわ……」
身体の中で渦巻く霊子。
放出を許されないそれは、どんどん僕に流れ込むので、僕は致し方なくそれを取り込んでいく。
「……ア゙……も、…無理、だ………うぐ…あ」
「こんなものかい?…滅却師の誇りとやらを見せてみろよ。」
滅却師に言及されて、僕は頭に血がのぼったようになり、目を見開いた。
身体の中から力が沸いて、弾かれたようになると、ザエルアポロの横の機械がバチバチ火花を吹いた。
「……!!」
少し驚いた表情のザエルアポロがぼんやり見えた、…と思ったら機械の目盛をぐいと振り切った。
「……ッ…、ふ!!!」
精神力で震わせた身体に更なる霊子がなだれ込む。
「ぅあアぁあア…ッは……あぁあア゙ッッ………」
僕は内側からの暴力に震えが止まらなくなり、脳が揺らされたようになって景色が周り、そこから意識が途絶えた。
「………まさか、無理矢理で霊子を返してくるとは……ふ。滅却師とはなかなか面白い種族だな。」
ザエルアポロは楽しそうに笑った。
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