イチウリ
□自覚
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風が爽やかに吹いてる。
夏に近づき始めた空は、晴れ渡り、呑気な白い雲を浮かべている。
俺は、屋上で一人、それをながめながら仰向けに寝ていた。
虚の気配を感じ、英語の授業をぬけたのだが、いともたやすく倒してしまい。授業に戻るのが面倒になり。……こういうわけだ。
心地よい風だ。目を閉じる。音楽の授業だろうか、どこかからピアノの音がする。
ざわめきの中にいながら世界には自分一人のような気がする。
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