!!
□闇の中の花
2ページ/4ページ
外を眺めると、迷いもすべて消して欲しいと切に思う
ただ、僕はきっと逃れられない
この人に
この人から…
ティキ…という人間に
「あ…や…食事しに来たのに…」
「だってさ…アレンが可愛いから…」
「ふっ…ぅ…」
「な、最近アレンさ…神田の名前呼ばないよな」
「ん…」
最中で言われた言葉にどきっした
「気付いてたんですか?」
「ん、まぁね」
「……」
互いの脳裏に言葉がよぎる
――敵ナノニ…ハマッテル――
「好き…なんですよ?これでも…神田の次ですけど」
「ん…次なわけ?」
「忘れられないんですよ?…好きだから…」
「でも、俺も好きなんだ」
「うん…好きになってる…」
「忘れられそう?」
「わからないけど…最近そとを見なきゃ神田が思い出せなくて」
「…クス…」