!!

□闇の真髄
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「ん」

意識を戻せば知らない場所にいた

「ここは…いったい…っ」

起き上がろうとすれば微かな痛みが腕に伝わった

「った…まだ…ダメってどうして包帯が?」

見知らぬ部屋

いつの間にか看病されている自分

最後に自分の頭の片隅に残るのは――

「ありゃ、起きたのか?」

「!!!」

タキシード姿の男性

目線が合えばその男性は苦笑した

「そんな顔すんなって…何もしないからさ」

「あなたはなぜ?」

スーマンを殺したのは彼だ

しかも、僕なら考えられない殺し方

爆発…そういっておかしくはない

たしかに自分の目の前で仲間であったスーマンが爆発したのだ

「……あなたは僕の敵なはずですよね?…どうして…」

「…怪我してたでしょ?だからかな?」

「それだけ?」

「そうだよ?」

普通に問えば帰ってくる

昨日のアレはなんだ?

冷たい感覚

まるで自分が踏む道は死すらないのだという感覚
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